暴走する軍産企業

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こっそり机の下から、グロックをシックザールとヘクマトの足に向けていたアレッシーだが、クドラクにはお見通しであったらしく、すぐさまグロックを納めた。 それに倣い、シックザールもトンプソンのバレルを下に向け、セーフティーをかけ、ベリーサもハンマーを下ろし、乱暴にリボルバーをホルスターに納めた。 「……ヌカピュイアについては、特攻対象はロボット等の大型兵器や敵施設に限定する。異論は認めない」 クドラクはそう言い放ち、各勢力を見渡した。 ヘクマトは商品を売れて嬉しそうだし、ベリーサはそれなら仕方ねぇ、と言わんばかりにタバコを加え、頭を縦にふる。 「紅魔館は、H・A社に技術提供を行う。ただし、それだけの戦果をあげる事。それが条件だ。死を撒き散らす、でも良いし、脅威と認定させる、でも良い。とにかく戦果をあげさせろ、死の商人よ」
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