暴走する軍産企業

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後日、里中の大きな通りを使って行われた軍事パレードに、そのバイド兵器は登場していた。 正面装甲に、水ぶくれみたいな目玉をいくつも付け、スカートアーマーはピチピチ暴れる触手。装甲は全体的に、爛れた腐肉のよう。 150mmの滑空砲の隣には、VL・ミカ・ミサイル。 そのバイド、BT-80Uがパレードの先陣を切り、Ⅳ号戦車改、BTR-80、ブラッドレー騎兵戦闘車と続いた。 誰かが呟いた。そっと呟いた。 幻想郷は狂いだした。もはや止められない、と。 傭兵達は、ランドクルーザーの窓から、天窓から身を出し、パレードに参加していた。 特別給与の為に。 狂いだしていようが、彼等はあくまで金の為に。
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