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三善は直ぐさま書類を整理し、一階大会議場に向かった。
何処かの旅館のような、これまた大正浪漫臭がする一階ロビーを通り抜け、大会議場前廊下を足早に歩き、見張りの門脇組の黒スーツに軽く挨拶をし、乗馬靴を脱ぎ、襖を開けた。
大会議場には、既に何人かの白浪天狗の下士官と、魔法の森の魔女達のまとめ役である御祖母様のシャイロー、うら若い副官のワルギス、上白沢 慧音や稗田 阿求らが座布団に正座しており、恐らくは護衛であろうH・A社の傭兵も、磨りガラスの向こうに二人確認出来た。
傭兵はジャンケンやポーカーをして、賭けをしており、ニットを被った傭兵は、野球帽を被った傭兵にボロ負けしていた。
一番目に付くのは、テンガロンハットを目深に被った傭兵団の団長、ベリーサ。
座椅子にどっかり座り込み、脚を組んで机に載せ、黒い細巻きタバコを吹かしていた。
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