微睡む世界

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「ねーねー、どうして続きがないの」 「これは、作者が書くのをやめたの」 夢。 これは、夢だ。どこか懐かしくて温かい。 「どうして?」 ふわりと柔らかい光の中に、声だけが聞こえる。 「それは分からないよ。……そうだなぁ、貴方が書いて?」 「えー、」 私の、声? 「この話しの結末を、貴方が書いて。私に見せてほしいの。ほら、約束」 「やく、そく?」 光の世界が霧散する。
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