序章:Crow

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“ビ――――ッ!!ビ――――ッ!!” けたたましく鳴る警報機が異常事態が起きた事を告げている。 「緊急事態!!緊急事態です!!」 “どうした!!何があったんだ!?” モニターが沢山ある警備室で男が叫び、ここを指揮っているらしき男がモニター越しに反応する。 「侵入者が現れました!!」 “バカなッ!?こんな所に侵入などできるはずがないだろ!! ……一体何者だ!?” 「そ、それが…… モニターを確認しても綺麗に撮れていないんです…… 動きが速すぎて、まるで…… ……黒い…風?の様な……」 モニター越しの男はしばらく考えて呟いた。 “まさか………烏(カラス)? まさか奴なのか!? だとしたらマズい…… お前ら!!なんとしても食い止めるんだ!!” 通路には戦闘員がマシンガンを持ち二十人ほど構えている。 “プシュ―――ッ……” 奥の扉が開いたと同時に 「撃てェ―――ッ!!!!」 その部隊を率いているらしき人物が叫ぶ。 “ダダダダダダダダダタ―――……” 物凄い銃撃音 鼓膜が破れそうなほどだ。 しかし、しばらくするとその音はぱったり止んだ。 全員、首から上が無くなっていた……
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