一章:Surprise attack

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「………ね」 「……?」 「……ょっと、ねぇ!!」 「…ん?」 「起きなさいってば!!」 「ふぁ~…? ……なに、もう終わったの?」 「とっくにだよ~… よくそんなに寝れるよね!?」 「ハハ……ごめんごめん」 ここは市内の私立高校の一室。 どうやら居眠りをしていたようだ。 放課後らしく教室には二人の生徒しか残っていない。 「もぉ~ホントあかねには参るよ…… 私ら三年だよ?あかねって進路決まってないでしょ? そんな中よく爆睡できるよね~」 「智子だって決まってないの一緒じゃ~ん」 「いや、私はちゃんと授業うけてるし」 「…………………… と、とにかく帰ろうか!? もう誰も居ないしさ!!」 あかねは帰宅準備を始める…… が、カバンをからうだけ… どうやら置き勉のようだ。 「まぁ誰も居なくなったのはアンタが寝てたせいだけどね~」 「さ~とこ……それ以上言うと、ここのカドで“どーん”よ?」 そう言いながらカバンのカドの部分を人差し指でなぞる。 「わかったから、早く出ないとタっちゃん来ちゃうよ? HR終わった後に“俺が戻って来るまで絶ぇ~対に起こすなよ!!”って言ってたから。」 「うわ~マジ?早く帰ろ~」 二人はそそくさと教室を後にした。 そして数分後一人の男性教師が教室に入ってきた。 「…………… 香ォ~月ィ~……ッ!!」 どうやら彼がタっちゃんのようだ。image=65920725.jpg
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