4479人が本棚に入れています
本棚に追加
/101ページ
思わずそう口に出てしまって。
失礼だったかなと、言ったことを後悔して。
「ご、ごめんなさい。つい驚いちゃって…」
すると美少女が、通る声でハッキリと。
「あたしは、市川響子」
いちかわ。市川。
その名前が、あたしの頭の中に沁み込むまで…
数秒の時間がかかった。
市川って、それ―――
「あなたにピアノを教えた、市川悠一の、娘」
娘。
あたしにピアノを教えてくれた、優しい市川先生。
下の名前も知らなかった。ユウイチっていうの?
先生の… 娘??
最初のコメントを投稿しよう!