命懸けのショー

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俺のまたがるマシーンは爆発音にも近い轟音をたてながらいつもはにぎやかなはずの街を走り抜ける 店という店はすべてシャッターを下ろし人一人としていない街にはただ警報器だけが鳴り響く 俺は幼かった日を思い出し心臓が大きく脈をうっている あの憧れだったルーサーとして街を走り抜く俺は喜びと恐怖で支配されている 「間モナク目的地デス。」 とナビ子の抑揚のない声にブレーキを握りゆっくりとマシーンを止める ビルの建ち並ぶ街 ビルの間からの隙間風がすっと俺の体を抜け流れてゆく 警報器だけがただ鳴り響く無人の街のビルとビルの間から『あれ』と呼ばれる巨大な化け物のが姿を現した
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