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体中を切り裂かれるような痛みの中、彼の温もりが最後に感じる事が出来た。
――――…
「…かっ…遥香!」
「…閃…?」
誰かに呼ばれてゆっくりと目を開けた。
「悠斗…」
「遥香怪我ないか?」
「うん…ねぇ閃は?」
「俺もこの辺を探したんだが…」
「そっか…」
今の状況を把握するために周りを見回てみると、
「ぷっ…」
「なっなんだよ💦」
悠斗は真っ白なコートを着ていた。
「悠斗その格好どうしたの?」
「笑うなっ大体お前もだろ」
拗ねたように言われ遥香は自分の体を見た。
「…ねぇ悠斗このワンピース可愛いでしょう?閃とデートするから着てきたんだ♪」
「止めて現実逃避!」
その時は気付いていなかった。遥香の着ている服が全てを分けるなんて。
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