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「あ…」 「どうした遥香?」 立ち上がりとりあえず移動することにした。遥香が向いた方向には猪のようなモンスターがこっちを見ていた。 「ゆ、悠斗男でしょ。倒してよ」 「無理だろ」 「背中の剣で切ってみちゃおう☆」 「お前だって腰の細剣で刺せよ」 二人が言い争いをしている間にモンスターは目の前に来ていた。 「とりあえず倒す?」 「やってみるか…」 5分間の激闘の末にモンスターは倒れた。 「どうなってるのこれ…」 「調べる必要があるな」 悠斗は近くの木に登って周りを見回しながら果物を取っていた。 「いやっ!」 遥香の悲鳴とドサッという物音が突然聞こえた。見るとモンスターは死んでおらずギリギリHPが残っていた。遥香は剣を飛ばされていた。 「遥香!」 後ろに倒れ込んだ遥香が地面に手をついた。 「グォォォォアァァ」 突然地面から薔薇の蔓が出てきてモンスターを貫いた。 『マスター大丈夫?』 薔薇の蔓が煙になって消えた後そこから声が聞こえた。 「誰?」 遥香は煙の中に問い掛けた。
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