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そう一言いうと遥香を地面に投げ捨て、剣を握った。
「――っ!」
大分痺れがおさまってきた悠斗が声がまだだせない遥香に駆け寄った。衝撃で動けない遥香を抱え離れた所まで這うように向かった。その横で中山は逃げた。
「遥香ちゃんはまた会おうな」
その言葉を聞いて青ざめる遥香を少し見ると、その男は去っていった。その背中に遥香は声をかけた。
「待っ…て…ねぇ…閃…でしょ…」
それを聞いて彼は体を震わせたが振り向く事はなかった。
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