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「ベル………ちゃん…………?」
「………………………」
僕がベルちゃんの右手を握っていると、反対にベルちゃんからも握り返してきた。
ていうか、こうしてベルちゃんの手を握るだけで僕は幸せ………って何を考えてるんだ~~~僕ちんは~
「ベルちゃん!!分かる!?目を覚まして!!」
「……………っ………」
「分かる?僕はチェレン、分かるよね…………」
僕はベルちゃんに必死に呼び掛ける。
だけど、返ってきた返事は………
「……………ブラッ…ク………」
「…………………」
チェレンはベルを見つめたまま固まった。
「……………………」
そっか………
ベルちゃん………、こんな状況でもブラックの馬鹿のことを…………
………………………
畜生……………
すげえ悔しい…………
こんなにも僕はベルちゃんが好きなのに、ベルちゃんの目にはいつもあの馬鹿がいるんだ………
何でだろうな………
…………………
負けたくない………
ブラックの馬鹿なんかに負けたくない………!!
今は駄目でも、いつかベルちゃんが僕に振り向いてくれるように努力する……!!諦めたくない!!
ベルの小さな手をぎゅっと握りながら、チェレンは心に決めた。
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