0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
「彼らが毎朝思うこと」
仕事に疲れ果てた一人の男。
家族からもあまり相手にされず、愛犬だけが彼に心を許してくれる唯一の相手だった。
朝、彼は家を出るとき愛犬に「行って来るわ!」と声をかける。と同時に
「犬はええなあ~。寝たい時に寝れて、仕事でストレス感じる事もないからな…ほんま、犬になりたいわ…」
と、同じことを毎朝考えていた。
しかし、犬のほうは毎朝出勤していく主人を見送りながら、こう思っている。
「人間はええなあ~。首輪を繋がれんでええし、食べたい時に食べられて…ほんま、人間になりたいわ…」
最初のコメントを投稿しよう!