Ⅰ(イチ)

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すこし賑わう商店街。 そこに我が家 「佐伯食堂本舗」がある うちはいわいる定食屋だ お客さんは大体顔なじみのおじさんやおばさんたち。 あ…たまに会社員の人が昼休みで食べに来るときもある まぁ…そこそこ繁盛しているのだ。 (斗)「ありがとうございます!!またどうぞ!!」 いつものように店の手伝いをする私 (男)「斗真ちゃんお店頑張れよ」 (男)「大将によろしく言っといてくれ」 (斗)「ありがとー!!」 常連のおじさんたちに元気よく挨拶して店の前まで見送る… うちの店は 「お客様は神様だ!!」という いかにも古すぎる家訓的なものがありちゃんも見送るのも大切にしている まぁ、お父さん(大将)がだいの江戸っ子なわけで昭和くさい所もあるからと お母さんが言っていた (父)「おい斗真、外いるついでに裏のゴミ捨ててきたくれ」 (斗)「えぇ…郁兄たちがいるじゃん?」 (父)「郁斗と淳ならこんな夜に二人で出掛けやがったんだよ。いいから行ってこい!!」 (斗)「はーい…」 郁斗(イクト) と淳(マコト)とは私の兄たちで 仲がいいのか、よく2人で出掛けて店をサボる… そのせいでほとんど私に回ってくる… はた迷惑な話だ… 仕方なく私はでかいゴミ袋を二個もち近くのゴミ捨て場に向かった
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