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「あぁっ!んぁぁっ……!」
この行為に意味なんてなかった。
俺にとって暇潰しのようなもので。
指を絡めて優しく触れれば、勘違いで終わるだけ。
今日もそう。
こいつにさえ分かってないことは言う必要もない。
部屋に響くのは甘い声。
それだけで中身なんてないただの"行為"。
「んっ!!ゃあっ……んっ…!!」
「気持ちい?」
「もっと……!!」
求めるのはいつでも簡単。
温度を感じて溶けていく。
2人のリズムは不調和のまま。
「もぅ、あぁっ!んっ、あぁっ……!」
「もういいでしょ?」
触れる手を止める。
ピンッと弾けばしなる身体。
張りつめてイクことが出来ないなんてただの苦痛。
知ってる、だから求めるんでしょ?
深く深く。
「もっと欲しい……」
「……いいよ」
お望みならいくらでも。
白い肌に舌を這わせる。
それだけで感じる君の身体。
────あぁ、純粋過ぎる。
十分に反応する君のに軽く触れれば、漏れ出す甘い声。
聞き慣れたいつもの感じ。
強く握れば面白いほどはねる身体。
「い、あぁあっ!」
「痛いのに感じるんだね」
耳元で囁けば、腰をくねらせる。
舌を這わせながら強く握ればすぐ高い声に変わる。
決まりきりきった、行動。
だから虚しくなる、なんて。
嘘八百もいいところ。
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