chapter.1 出会い

5/7
前へ
/1000ページ
次へ
なんだ? どうすんの? 「どうしたの?」 一応聞いてみる。 「……一緒に飲も?」 なんと女の子は言葉を発した。 喋れるのかよ!! 「あ、じゃあ、僕もコーヒー買って……」 驚きを圧し殺して、そう言いかけたところで、 ふるふる。 彼女は首を横にふった。 そして、 「……半分こするの」 また喋った。 「は、半分こって、えぇー!?」 驚きを隠せず、思わず声を出した。 そんな僕をじっと見つめて彼女は無表情のまま、また小さな声を出した。 「……いや?」 嫌じゃないけども、なんでそんな少し悲しそうなの? つっても、ほぼ無表情ですけど。 「いいの?」 僕の問いかけに、彼女は無言でこくりと頷いてみせる。
/1000ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7361人が本棚に入れています
本棚に追加