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怪訝そうな視線を向けてくる秋葉と呼ぶ少女に対し、葵はいつも通り全くのマイペースと言った感じで気にする素振りも全く見せずに口を開く。
「あれ!?秋葉、まりあは?おまえたち、いつも一緒にいるのに、どうしたんだ?」
葵が投げた言葉に対し、秋葉と呼ばれる少女は何か思う所があるらしく、隠そうともせずに顔を顰めた。
「ん?どうしたんだ?」
そんな秋葉に対し、葵は尚も言葉を投げかける。
「お、お姉様とは今は一緒に暮らしていませんっ。お姉様のことは放っておいてくださいっ!!」
葵のそんな態度が気に食わないのだろう、秋葉は顔を真っ赤に染め、激しい口調で言葉を吐き捨てた。瞳は涙で潤んでいる。
「葵!!あんた、人には触れられたくないこととかもあるんだから、なんでも聞けばいいってもんでもないでしょ!!」
二人のやり取りを見ていた茉莉花は葵に対してそう言い放った。
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