chapter.23 彼女と僕の文化祭②

2/20
前へ
/1000ページ
次へ
「行ってきますっ!!」 少し大きめの声を吐き捨てるようにして家を飛び出した。 原因は朝寝坊である。 茉莉花は既に家を出た後で、姉さんもまたどこかに出掛けており家にいないし、親父は社畜なので言うまでもない。 家にいるはずの母さんからの返事を聞かずにダッシュ&ダッシュ。猛ダッシュである。 ただひたすらに走って学校に向かっている只今の時刻はAM8:18。かなりヤバイ。 そんな状況で必死になっている僕が学校まで半分を超えた辺りにさし当たった所で、とある光景が目に入ったのである。 複数の女の子が誰かを待っている姿が。 その女の子たちは僕もよく知る娘たちだった。
/1000ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7361人が本棚に入れています
本棚に追加