chapter.23 彼女と僕の文化祭②

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桜に引っ張られながら通学路を走った結果、無事に遅刻を免れ校舎内へと入ることができた。 道中、何度も椿から「ニヤニヤすんなキモイ!!」と言われた様な気がするが気のせいだろう。 クラスの違う椿や牡丹、菖蒲と別れ教室へと入ると顔を腫らしたクラスメイトの姿が目に入った。と言うか、ピロシキだった。 何があったピロシキ。 が、僕はそんなピロシキと目が合うも、そのまま見なかったことにして自分の席へと着いたのである。 僕が席に着いて幾ばくの間もなく朝の予鈴が鳴り響いた。 本当にギリギリセーフだったな。危ない。
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