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俺は仕方なく朝飯を平らげて、後片付けをしている実花にもう一度仕掛けたんだけどやっぱりエルボーを食らわされ、挙句の果てには足まで踏まれてしまい、ソファーで拗ねてゴロゴロしていた。
後片付けを終わった実花が俺の肩を持ち上げて、そこに座ると膝枕をして
「拗ねてるの?」
そう言って俺の髪を撫でる。
ほんとはこの膝枕が嬉しくてニヤケそうだったんだけど、それを堪えてだんまりを決め込んでそっぽを向いた。
「つーかーさ?」
そう言って俺の前髪を掻き上げる。
「怒ってるの?」
実花は俺の頬や耳を指でなぞりだした。
「ねぇ、司?返事してよ」
俺はくすぐったいのを我慢しながらそっぽを向き続けた。
「ねぇ・・・」
実花は甘えた声でそう言った後、グッと顔を近付けて俺の頬にキスを落とした。
ゆっくりと唇を離す実花だったけど、俺の顔がニヤケていることに気付くと
「もう!!」
と怒って俺の頬を摘まんだ。
プーッと頬を膨らます実花を見て、ちょっとやりすぎたかなと思いつつ実花の頬に触れて
「怒るなよ」
そう言って実花の頭を引き寄せキスをした。
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