かしかりモップ

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「でも手がそんなに伸ばせないから、変なことできないから安心して」 「ジェラペンはやっぱりぬいぐるみなんだぁ」 「えっなんで?」 「だってモコモコしてて、あったかい」 「えへへー」 抱きしめテレビを見ている望。二人は仲良くなれそうだ。一緒に布団に入るが、ジェラペンは手出しせずに抱きしめられ、一緒に寝るのだった。 温かく寝られたのか望は朝、少し早く目を覚ました。朝はゆっくり身じたくが出来た。ジェラペンはやっぱり着替えを見なかった。良い奴だ。 「ペンギンって、冷蔵庫に入らなくていいの?」 「メカだからだよ、入らないのは。なんちゃって」 「やっぱり面白い奴だなぁ、ジェラペンは」 「そうでしょ?あ、そうだコレ、着けてって」 そう渡されたのはいつもの制服の棒ネクタイみたいな奴だ。 「少しいじってメカにしたから」 「えっ、マジで?!嬉しいかもー」
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