かしかりモップ

「大丈夫だよ、パトロールしてくれるって、新聞に書いてあった」
「本当っ！？」
「うん、でも被害者が出なければ良いけど」「？」
「ストーカーまがいだと言われているのさ」「ストーカーって？」
「好きだったけれど愛が曲がって、包丁で刺そうとしたりすることだよ」「えっ？」
ぶるぶると震えているので、目もしかめぎみだ。
「事件にならなきゃ、いいけどね」
「それって、もしかして・・・」「もしかして？」
「クラスメイトではないんだけど、隣のクラスにね、アイドルみたいな子がいるんだ。その子のファンなんじゃないかな」
「んー、それってもしかして、フェアリーキャンディーズのルカのこと？」
「ううん、ルカじゃなくてミカだよ。ミカンちゃん。」
「えっ、クラス近いんだー」「ジェラペンはアイドルにうといんだね」「うーん、実は」
「ミカもといミカンちゃんは、気が強くて本当によくラブレターとか貰ってるんだ。マネージャーさんが迎えに来るのが毎日、３時とか１時とかには仕事にいっちゃうんだ」
「へー、ここの学校私立だっけ？」
「公立、でもアルバイト化なんだよ、だからOKだったみたい」