電波少女!

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「キーンコーンカーンコーン」 どこにでも流れる平凡なチャイムが鳴り響く。 季節は春。 今日は大和高校の始業式。 そんな日に俺事神矢崎 桜麻は。 桜麻「やべえ!遅刻するうぅぅぅぅぅ!」 全力で学校前の坂を走り抜けていた。 「ガラ!」 桜麻「ギリギリセー」 担任「アウトだ馬鹿たれ!」 「バチン!」 桜麻「イッテエェェェ!」 勢いよく扉を開いたが待ち構えていた教師にビンタをおみまいされた。 担任「さっさと席につけ!」 桜麻「はい」 頭をさすりながら一番後ろの自分の席に向かう。 「クスクス」 クラスの奴らはそんな様子を見てクスクス笑っていた。 『くっそあいつら他人事だと思って』 そんな事を思いながら席に付く。 「!」 だが隣を見た俺は驚きで言葉を失ってしまった。 桜麻「お前いたのかよぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」 担任「うるせえぇぇぇぇぇ!!」 桜麻の叫び声に合わせ担任の往復ビンタが放たれる。 桜麻「グハッ」 薄れゆく意識のなか桜麻が見たのは今日一緒に登校する約束をしていた彼女? 八雲 刹那であった。
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