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刹那『構わない………けど付き合う………って何?』
桜麻『えっ!』
この時俺は気づき決意した。
彼女は恋愛感情なんてものが無いこと。
そして俺はそんな彼女を何が何でも振り向かせようと。
桜麻「とにかく刹那は俺の彼女だよ」
神遙「ふ~んまあ俺は口出さないようにしてきたけど」
神遙「実際どうなのお前らはお互いに好き合ってんのか」
桜麻「いや多分向こうは全然そんな事考えてないと思う」
神遙「お前まだそんな段階かよいい加減諦めたらどうだ」
桜麻「断る!」
神遙には刹那に告白してから色々相談に乗って貰っている。
腹立つ事にこいつは恋愛経験ならそこらのもて男より余裕で豊富である。
だがその度に神遙は別れる事を進めてくる。
俺もその度にこんな感じで断言するのだが。
神遙の心配は分かっている。
このままでは傷つくのは俺なのだから。
神遙「まあお前が頑張るなら俺は応援するだけだ」
桜麻「いつもすまんな」
神遙「良いって事よ気にすんなただ……」
桜麻「?ただ何だよ」
急に深刻な表情で俯く。
まるで重大な事でも話そうとしているようだった。
だがこんな時こいつは決まって。
神遙「ゴムはつけろよ」
馬鹿なことしか言わない。
桜麻「お前の頭はそればっかりかこのエロ猿があ!」
神遙「エロで何が悪い!だいたい俺はファミ二ストだ!」
桜麻「お前のファミ道なんぞ知らねえよ!」
そんないつもするようなバカな言い合いをしていると。
「キーンコーンカーンコーン」
チャイムが鳴り響き始業式を終えた生徒が教室に向かって歩いてきた。
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