第三章

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 「それでは、そろそろ失礼します。今日は、ありがとうございました」 話を聞き終えると、阪井は誠人に言った。 そして、立ち上がろうとした。 その時、誠人が話し始めた。 「征司は、人に殺されるようなことなんて何一つしていない。なのに、何故、殺されなければならなかったんでしょうか?私は、犯人が憎い。お願いです。早く、犯人を突き止めてください。お願いします」 そう言うと、誠人はその場で両手を着いて、頭を下げた。 「もちろんです。全力を挙げて犯人の特定に当たります。すぐに、犯人を突き止めます」 阪井は、誠人の目を見ながら言った。
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