第三章
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誠人の家を出た時、時刻は午後5時を少し過ぎていた。 「どうしますか?病院に行ってみますか?」 山岡が訊いてきた。 阪井は少し考えた後、首を横に振った。 「先に行っておきたい場所がある」 「え?どこですか?」 山岡は聞き返した。 「ついてくれば分かるさ」 そう言うと、阪井は歩き始めた。
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