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全ての授業が終わった後、後藤はいつも通り、弓道場へと向かった。
弓道場に入ると、藤本が弓具の点検を行っているところだった。
「こんにちは」
と言ってから、肩に掛けていたショルダーバッグを壁際に置いた。
「よう、後藤。少しは落ち着いたか?」
藤本が訊いてきた。
「はい。もう大丈夫です」
後藤はそう答えたが、未だに心の整理がついていないというのが事実だった。
藤本は、後藤の顔を見ると、小さく頷いた。
その後、立て続けに部員が弓道場に入ってきた。
後藤も、練習の準備を始めた。
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