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二人は病室を出た後、待合室にある自動販売機でコーヒーを買い、一服した。
「今回は面倒な事件になりそうですね」
山岡が言った。
「ああ、そうだな」
その時、阪井は今日の出来事を反芻していた。
すると、ふと疑問が浮かんだ。
「なあ、今日話を聞いた弓道部の・・・藤本だっけ?」
「ええ。あの人が何か?」
「いや、どこかで聞いたことのある名前だと思ってな」
「もしかして、大会か何かじゃないですか?」
「うーん、思い出せん」
その後、二人は病院を出た。
「じゃあ、また明日」
「はい。お疲れ様でした」
山岡と別れると、阪井は家路についた。
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