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次の日の午前9時、阪井はある喫茶店にいた。
後藤と緒形がよく行っていた喫茶店である。
そこで、阪井は山岡と待ち合わせていた。
少し前に運ばれてきたコーヒーを啜る。
喫茶店でコーヒーを飲むのは、久しぶりのことだった。
目が冴えて、気分が高まるような感じがした。
「おはようございます」
コーヒーカップから顔を上げると、山岡が立っていた。
「ああ、おはよう。今日もよろしく」
山岡は、阪井の向かい側の席に腰を下ろした。
そして、店員にコーヒーを注文した。
「それで、話ってなんですか?」
山岡は訊いた。
「ああ、興味深い情報が手に入ってな」
身を乗り出しながら、阪井は言った。
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