11人が本棚に入れています
本棚に追加
午前10時、阪井たちはある家を訪ねていた。
一戸建てで、庭は広めである。
阪井は、門の右側にあるドアホンを鳴らした。
十数秒後に、「はい」と女性の声がした。
阪井は名乗り、話を聞かせてほしいという旨を伝えた。
「分かりました。少々お待ちください」
女性がそういうと、通話は切れた。
それから数十秒後、家の中から女性が出てきた。
彼女は、門の側に駆け寄ると、門を大きく開いた。
「お待たせしました。どうぞ」
「お邪魔します」
二人は、芝生の敷き詰められた庭に足を踏み入れた。
最初のコメントを投稿しよう!