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凜がベッドを抜け出した
どこに行くんだ？
しばらく待っても戻らないのでリビングに向かい凜を捜した
「ヨル？」
「朱雀か」
「どうしたんだ？」
「いや、今凜と雪矢が出て行くのが見えて」
「えっ？」
「南月は？」
「出かけている」
「どうする？追うか？」
「そうだな、見つからないように」
「なんか今日の二人はおかしかったし」
「そうなのか？」
「ああ」
ヨルと急いで二人を追った
「どこに向かっているんだ？」
「方向的には駅だな」
「駅？」
「とにかく見つからないように」
「ああ」
こんな夜中にどこに行くつもりだろう
店はどこも開いていないのに
「ビルみたいだな」
「あのビルはＴＶで」
「ああ、もしかして肝試しとか？」
「まさか」
二人の後をつけながら首を捻った
「何かやってるみたいだな」
「この香りは」
「お香？」
「ああ」
「今度は何かをまきはじめたぞ」
「まさかとは思うが・・・・・・お払い？」
「まさかだろ」
そんな事をしても無駄なのに・・・・・と思いながら二人を見つめていた
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