幽霊病院?

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「そうだったんだ・・・・・・よかっ・・・」 「雪矢っ!」 相当頑張っていたんだな そのまま倒れた雪矢を支えながら言った 「で、何をしていたんだ?」 「悪霊退散」 「成程」 「めちゃ怖かったんだからなっ!」 「ごめんごめん」 「マジで泣きそうに」 「わかったからもう帰ろう」 「うん」 南月はドアに鍵をかけて雪矢を抱き上げた 幽霊の正体が南月だとわかったからもう怖くない ろうそくをもって歩き出そうとした時・・・・・・・・・・・・・ 「ここには南月だけ?」 「ああ」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「どうした?」 「な、何でもない」 変な汗が出てきた 今、確かに影が壁を横切った でも、話すのが怖い 「凜?」 「ぎゃっ!!」 「どうした?」 「何でもない・・・・・早く帰ろうよ」 「ああ」 さっきのは何だったんだろう 影が二つ見えた もう駄目だ 泣きそうだ 「そういう事か」 「ああ」 「朱雀は知っていたのか?」 「まぁね」 「とにかく先にここを出よう」 「そうだな」 凜達を見届けて急いで玄関に向かった 「ここで病院を?」 「ああ、本当は雪矢を驚かせるつもりだったらしいが違った意味で驚かせてしまったみたいだ」 「だな」 急いで家に戻り、ベッドに入り凜を待つことにした 最初から話していれば怖がらなくても済んだのに・・・・・・・・ そんな事を考えながら苦笑して凜の枕を見つめた
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