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このまま黙っていたら凜は外に出れなくなってしまうかも知れない・・・・・なんて考えながらそっと抱きしめた
「凜、行くなら言ってくれればよかったのに」
「俺もそうした方がいいって言ったんだけど、朱雀は過保護だから絶対行かせてもらえないから言うなって」
「成程」
間違いない
「実はね・・・・・・その影は」
・・・・・・・・と、話してしまった
凜が可哀相だし影まで気を付けなかった俺達の責任・・・・・と言う事にしよう
「そうなの?」
「ああ、本当は南月があそこで夜中に作業していた事を知っていたんだ」
「だからTVを観ても」
「逆に笑いを堪えるのが辛かった」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「凜?」
「よかったぁ~~~~~」
「やはり先に話しておくべきだったね・・・・・私も南月に口止めをされていたから」
「ううん、南月は雪矢を驚かせる為に内緒にしたんだから」
「でも、その結果凜達を怖がらせてしまった」
「ずっと、怖くて雪矢のベッドにいたんだからねっ!」
「悪い事をした」
「もう・・・・・・」
でも、すぐに笑顔で抱きついて来るのは凜のいいところだ
「安心したら眠くなってきた・・・・・おやすみ」
「おやすみ」
もう寝てる・・・・・・・・
そして俺は逆に目が冴えて眠れない
「何年経っても可愛すぎて困る」
暖かい凜を抱きしめ、出会った頃の事を思い出していた
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