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「乗せてくれる？」
前足を折りたたむようにしてしゃがみ込む姿は可愛い
「ありがと」
背中に乗りながら高い視線から見つめた海はキラキラと輝いていた
「んじゃ、ステフのお家までお願いね」
うん
なんかタクシーみたい
「砂浜を歩こうか」
言葉も理解してくれる
アスファルトより砂の方が足を痛めないしね
（凜、またそいつと仲良くしてる）
（大きな生き物）
（でも、姫ちゃんの方が可愛いわっ）
（な、なんだこいつ）
そっか
クライは初めてかな？
「らくだのステファニーだよ」
（どうして背中がぼこぼこしているんだ？）
（どうして？）
（どうしてどうして？）
「砂漠で生き延びる知恵かな・・・・よくわからないけど」
（何が入っているんだ？）
「魚かもね」
（魚！カラおなかすいた！）
（フルもフルもっ！）
「いや、嘘だから・・・・・姫ちゃん、お腹空いたって」
（もう！しょうがないわねっ！！行くわよ）
（うん）
（姫ちゃん優しい～！）
（当たり前でしょ！ふんっ）
（ふんっ）
（ふんふんっ）
（そこは真似しないの！）
姫ちゃんは文句を言いながらも嬉しそうに２頭の面倒を見てくれていた
「クライは？」
（俺はいい）
「そか」
（でも、後で俺と遊べ）
「そうだね、ステフを家に送ったら遊ぼう」
今日はいい天気だしみんなに撮影の話もしないとね
主役はみんななんだから
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