ふるさと大使って何だろう

7/32
前へ
/65ページ
次へ
ヨルが戻って来た 「お前・・・・・・・・やってくれたな」 「何が?」 「何がだと?あれだよあれ!!」 ヨルの目の前に指を差し出し、そのまま庭を指さした 「おわっ!!」 「おわっ!じゃねぇ!!」 「もう来たのか?」 「はい?」 「いや・・・・・・・・」 「マジで買う奴がいるかよ」 「いいだろ?可愛いし」 顔もみていないくせによく言う 「と言うかさ、マンゴーは?」 話をすりかえやがった 「マンゴーは餌だろ?お前過保護すぎだろ」 「・・・・・・・・・・・えっ?」 「何だよ」 「まさか・・・・・らくだに?」 「ああ、全部食べたぞ」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「ん?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・旅に出る」 「は?まてまて!!」 もしかして、かなり落ち込んでる? と言うか餌じゃない?? 「もしかして・・・・・お前の餌だった?」 「もしかしなくても俺の餌だ」 やっべ! 「・・・・・・・・・・・・・さて、夕飯の準備を」 「はぁ・・・・・・こんな事ならまだマンゴーすき焼きの方がマシだ」 まだ言うか・・・・・・ 「わかった!買いに行くぞ」 「えっ?」 「マンゴー」 「何個?」 何個って1個じゃないのかよ 「・・・・・・・・2個」 「はぁ・・・・・・・・・」 「好きなだけ買え!!」 「行くぞ」 「ったく」 わかってたら食べさせなかったのに 「二人で買い物は久しぶりだな」 「そうだな」 マンゴーっていくらするんだろう 確か亮が2千円とか言ってたよな 10個で2万・・・・・・・・ マジかよ 「マジか・・・・・・・」 「まぁ、ないんだから諦めろ」 「街に行くぞ」 「船はもうない」 「はぁ・・・・・・・・・・」 助かった この島にはマンゴーは売っていなかった そりゃそうか 誰が買うんだ 落ち込んでいるヨルが少し可哀相だな・・・・・と思いつつ二人で夕陽の中を歩いた
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

340人が本棚に入れています
本棚に追加