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「う~~ん」
いきなりクリスマスプレゼントと言われてブタをプレゼントされたけど、俺欲しいって言った記憶がないんだよね
でも、もしかしたら言ったかも知れないし・・・・・と考えていたから無言になってたんだけど
「重い・・・・・」
もはや可愛いとかの問題じゃない程育ってるし
部屋の中にいたから部屋の中で飼うつもりなんだよね?
担いだまま家に戻り、リビングに入った瞬間、みんなが固まった
「り、凜・・・・それって」
「亮、これが犬に見える?」
「あ、あはは」
「もしかして食用?」
「彰、食べたいの?」
「い、いや」
ヨルとアサは知っていたみたい
「よかったな~、欲しかったんだろ?」
「うん」
やっぱり欲しいって言ったのかな?
「お?南月達も帰ってきたな」
「うん、お腹空いた!今日のご飯は?」
「・・・・・・・とんかつだな」
「すき焼きは?」
「今日は危険だから明日な」
「とんかつ・・・・もしかしたら寛一の兄弟かも」
「か、寛一?」
「うん」
ヨルの携帯ストラップを見て今決めた
「そうか、寛一か」
「とんかつ・・・・・」
「だ、だからあれだ!この肉はお取り寄せした肉だから」
「俺、いいや」
「凜」
「海で散歩させてくる」
「・・・・・・・・」
何となく食べられないよ
寛一だし
(凜、それはなんだ?)
「寛一」
(人間ではないよな)
「うん、ブタ」
(食べるのか?)
「食べないよ、朱雀にもらったんだ」
(大きいな)
「うん、でも可愛い」
(あら、姫ちゃんのほうが可愛いわよ!)
(カラのほうが可愛い)
(フルのほうが大きい)
うん、そうだけどね・・・・
「もし、海に入ったら助けてあげてね」
(泳げないのか?)
「うん」
(わかった)
はぁ・・・・・
お腹空いたな
でも、無邪気に砂浜で遊んでいる寛一を食べるなんて出来ないよ
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