ふるさと大使って何だろう

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ブタを抱えて戻ってきた凜を見て、笑うわけにも行かず・・・・・ 「お帰り、魚のムニエルにしたから食べろ」 「うん」 やはり元気がない 困ったな そして見かねた雪矢が凜に言った 「凜」 「何?」 「凜はこれから肉は食べないつもり?」 「えっ」 「すき焼きだって喜んでいたのは誰?その肉だって牛なんだよ」 「・・・・・・・・・・・・」 確かにそうだけど直球すぎだろ 「凜が肉を食べようが食べまいが毎日食肉用の動物は殺されているんだよ」 「やめてよ」 「可哀相じゃなくて、感謝して食べればいいんだよ」 「・・・・・・・・」 「俺達を健康にしてくれてありがとうってね」 「・・・・・・・感謝」 「言われなければ気付かない事でしょ?当たり前のように食べているんだから」 「うん」 「だからこれからは残さず感謝して食べなよ」 「・・・・・・・わかった」 「うん」 あれ? もしかして解決? まさかの新展開? 「ヨル、とんかつ食べたい!!」 「わかった、じゃムニエルは」 「これも食べるよ」 「そっか」 解決したらしい 揚げたてのとんかつをテーブルに置くと凜が言った 「寛一、名前のわからない魚さんありがとう!」 えっ・・・・・ な、なんか違うような 「いただきます」 まぁ・・・いっか 「たくさん食べろよ」 「うんっ」 そして食後はマンゴーをみんなで食べた 「彰、おいしいよ」 「うん、おいしい」 「ヨル、よかったな」 「ああ、まともに食べられて嬉しいよ」 確かに・・・・・・ そして凜のブタ騒動も落ち着き、みんなが眠った後、ヨルと二人でビールを飲みながら名前を考えていた 「どうせなら和風の名前がいいかな」 「アサに任せるよ」 「そうだな・・・・カムイ、マサムネ、朱雀っていいよな」 「つける勇気があるのならどうぞ」 「・・・・・・・無理」 「月もいいな・・・・砂月、葉月、南月」 「どうしてそうなる」 「あははっ、なんでかな?」 二人で笑いながらビールを飲み、楽しい時間を過ごしていた 「よし!サスケにしよう」 「・・・・・・・・いいんじゃない」 名前も決まったし今日はゆっくり眠れそうだ
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