幽霊病院?

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「おい、今すごい音がしなかったか?」 「ん~?」 「したよな?」 「ん~~~~」 駄目だ アサは編み物に夢中だ 夢中過ぎて何も聞こえないらしい 仕方がない、俺が見に行くしかなさそうだ 音は2階から聞こえた と言うことは・・・・・・・・・・・・・ 「雪矢!」 階段を駆け上がり、急いで寝室に向かった 「雪矢!どうした?」 「あっ・・・・・・・・・」 「ん?凜、何してるんだ」 何故、床に凜が転がってるんだ? 「よくわかんないけど、雪矢に蹴り飛ばされた」 「ん?」 と言うことは、今の音は凜がベッドから落ちた音か 「それで、どうした?」 「わからない」 「雪矢、大丈夫か?」 「・・・・・・・・・・・・・いる・・・・いるんだ」 「何が?」 「何って・・・・・・・・何って・・・・・・・」 どうしたんだ? 顔色も悪いし風邪でもひいたか 「とにかく今体温計を持ってくるから」 「・・・・・・・・・・・・・・・・いる・・・・」 「・・・・・・・・・・・・凜、行くぞ」 「うん」 「駄目!凜はここにいて」 「わかった」 「じゃ、体温計を」 「いい、熱なんか無い」 「・・・・・・・・・・・・そうか」 「うん」 「あっ・・・・・」 凜がベッドに引きずり込まれた 俺も寝たいけど とにかく後で話を聞いてみるか 様子もおかしいし 「じゃ、もうベッドから落ちるなよ」 「うん」 二人で何の話をしているんだろう 仲がいいのはいい事だけど・・・・・・まぁいいか 「う~ん」 「あ~~~、肩凝った!」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「何だ、南月いたなら声かけてくれよ」 「かけたけどね」 「そうか?」 「コーヒーでも入れようか?」 「俺がやるからお前は座っていろ」 「じゃ、頼んだ」 漸くアサが動き出した 編み物ってそんなに楽しいのかな?
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