339人が本棚に入れています
本棚に追加
「夕食が出来たぞーー！」
おかしいな
いつもは一番乗りでやって来る凜が来ない
「凜はどうした？」
「ヨル、呼んできてくれ」
「どこにいるんだ？」
「寝室で仲良く戯れているよ」
「ん？」
「行けばわかる・・・・・俺には理解できないけどお前ならわかるかも」
「行って来る」
「ああ」
喧嘩をしているわけでもないし、心配はしていないけど、やはりベッドで抱き合うのはよろしくないな
でも、マジで何をやってんだ？
今夜はとんかつなのに・・・・・・・
アサに頼まれて呼びに来たけど・・・・・・・・何をしているんだ？
南月達の寝室の前までやって来て耳を澄ませた
やけに静かだな
寝てるのか？
「凜、雪矢いるのか？」
「今行く」
「ああ」
「すぐに行くから」
「・・・・・・・・ああ」
気になる
「入るぞ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・仲がいいな」
抱き合ってなにしてるんだ？
しかも何枚布団をかぶってるんだろう
「寒いのか？」
「ヨル、あのさ・・・・いででっ」
凜が一瞬出てきたけどまた引きずり込まれた
「だから・・・・・・で・・・・・から」
「でも･･･・・・で・・・ほうが・・・・・」
「けど・・・・・・で・・・・・・でしょ」
「･････・・・・・・から・・・・・なのに」
何をひそひそと話しているんだ？
「とにかく出て来い！」
布団をめくり上げた瞬間
「いやぁーーーー！！」
「やめてぇーーーー！！」
「・・・・・・・・・・・はい？」
面白いな
普段余り話さないこいつらがぴったり引っ付いてるし
「アサが怒り出すぞ」
「わかったよ、凜行こう」
「うん」
漸く出てきた
「何かあったのか？」
「何でもない」
「ヨルはさ・・・・・心霊・・・ぐっ！」
「ん？」
「何言ってんの？早く行くよ」
「う、うん」
凜は何を言おうとしたんだ
謎過ぎる
でも面白いからもうしばらく付き合ってみよう
最初のコメントを投稿しよう！