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「遅いぞ、早く座れ」
「うん」
さっきまで蒸し暑い布団の中にいたから少し寒い
「雪矢も座れ」
「うん」
最後に来たのは俺達で、みんなもう揃っていた
「凜、寒いのか？」
「えっ？」
「震えてる」
「大丈夫！全然寒くない」
「そうか」
朱雀は俺の額に手をあてながら心配そうな顔をしていた
「雪矢、どうした？」
「えっ？」
「ぼーっとして」
「そうかな？」
「そうだよ」
「何でもない」
「ならいいけど」
南月も心配していた
と言うか普通にしていられるわけが無い
ここまで連れてきたとか言うから怖いっての！
「あっ、ＴＶいいかな？」
「いいぞ、何か面白い番組でもあるのか？」
「うん」
ここはＴＶを観て忘れよう
亮がリモコンで番組を探していた
「あっ、これこれ」
「・・・・・・・・・っ！！」
何で心霊番組？
「亮はこういうのが好きなのか？」
「はい、なんか面白くて」
面白いの意味がわかりません
「俺も好きだけどな」
「アサは昔から好きだったよな」
「ヨルは苦手なんだよな」
「まぁ・・・・・・」
みんな苦手でいいじゃん！
番組変えて欲しいけどみんな観てるし
「おっ！廃病院とか怖そうだな」
「アサ、静かに頼む」
「はいはい」
観たくない
何で廃病院？
何気なく雪矢を見ると、やはり固まっていた
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