触れてくれるなら。

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「……………ん……」 重い瞼をあけたら、そこには広い筋肉質の男性の背中が真っ先に映りこんだ。 その男性はすやすやと規則正しい寝息を立てて眠っている。 その背中を見るたびに、こっちがどれだけ目の奥が熱くなっているのかも知らずに。 ……………あー、昨日やりすぎた。 後悔するのはいつも自分なのに、学習能力無いなぁ、私。 どんなに甘い声で名前を呼んでくれたって、どんなに隙間がなくなるくらい抱き合ったって、 私は「代わり」なのに。
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