不条理矛盾的ボーイミーツガール

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君は死にたいと言った 君は逝きたいと言った だから僕は手渡されたその狂気を 君の机に突き刺すんだ グリグリとグリグリと、ゆっくりとじわじわと 深く深く突き刺そうとしたんだ 君が気持ち悪かった 君は美しかった その表と裏、君の狭間に閉じ込められたから僕はもがくんだ そして、息を止めて世界を見つめる 目の前にある赤いバラが吐きかけてくるうざったい言葉が まとわりついてきたので耳も塞いだ ねぇ、君は死にたいんでしょ? 死んでからもう一度生きたいんでしょ? だったら僕が殺してあげる 君のことが気持ち悪いから ねぇ、君の一部だけを殺せばいいんでしょ? そして、残りを使って生き返らせるんでしょ? だったら僕がイかせてあげる だって君のことが…… 君が望むなら僕はーー 君が望こそ、僕はーー そうやって何度も心を彫刻刀で削る 削ってでた削りかすを僕は水で流すんだ だって、君が生き返るまで 僕は君を殺すのを辞められないんでしょ? 君が死ぬまで 君を生きかえらさないといけないんでしょ? だったら、これはまるで……
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