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「やっぱり暑いね」
「夏ですからね」
そんな当たり前の会話を交わし、なぜか設置してあるパラソルの下にある椅子に座る。
「あ、その玉子焼きおいしそう…」
「食べますか?」
「うん」
玉子焼きをひとつ取り、口に運ぶ。
「おいしい!」
満点の笑顔でそう言う先輩。
かわいい…
「今度は私のを。はい、あーん」
「えっ…いいですよ、自分で食べますから」
「恥ずかしいの?
いいから!ほら早く口あけて」
仕方なく口を開く。
「おいしい……」
それは想像していた以上においしく、思わず声に出てしまった。
「ほんとに!?それ私が作ったんだよ!」
とても嬉しそうに言う。
その笑顔を見ているだけで幸せだった。
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