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「ふぅあ~……眠みぃ」
俺の名前は月詠 帝
高校二年生の冴えない青年だ
今は部活の帰り道でもう午後6時過ぎ
かなり疲れた
しかも眠いのには理由がある
昨夜、部屋にあるコレクション………
じゃなかった
部屋の掃除をしていたからほとんど寝てない
あからさまな睡眠不足
人間、やっぱり寝なきゃダメだよね
と思い知った
俺はボロボロな体に鞭を打ち自宅へと向かっていた
(……畜生、疲れが溜まり過ぎてる)
もう動きそうにない
半分諦め空を見上げると
「のぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!?」
幼女が…………
幼女が降ってきただと!?
しかも俺に向かって
「……え、何これ幻覚?」
俺は疲れ過ぎて現実逃避しているのかと疑い頬をつねったが
痛い
「……夢じゃない?
つか、このままだとあの子と衝突して俺死ぬんじゃ?」
俺はそんな考えに至ると
全力で
幼女を受け止めることにした
俺が気合いで構えてるのを幼女は見つけたらしく
「なっ!?」
声を上げた
「お前、巻き込まれるぞ!?」
と言ってくるが
「知るかんなもん!
俺が受け止めてやんよ!」
俺はスルーしだんだんと近付いてくる幼女を見つめた
…………うお
超かわいい
かなりの美貌を持つ幼女だった
「もうどうにでもなれ!」
幼女はそう叫ぶと身を縮めた
「よっしゃ来い!」
俺は手を広げ幼女を受け止める
……が
「ぐっ!!」
勢いが凄すぎて足では支えきれない
「大丈夫か!?」
幼女が心配してくるが俺は
「大丈夫だ、問題ない」
とドヤ顔で言う
「ボケてる場合か!?」
幼女にツッコミを受けた
というか
もう大分大丈夫だった
勢いも完全に無くなり普通に立てる位だ
「あ、ありがとう……」
幼女は顔を赤くしながらそう呟いた
「どういたしまして
怪我とかないか?」
俺はそう聞く
幼女の反応は
「怪我はないが……
この体制をどうにか……」
俺は自分が何をしているのか見た
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