始まり始まり

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「ただいまー」 「わん!」 俺が玄関を開けると、雑種の犬がお座りしながら待っていた。 「おお!いい子にしてたか!シーゲル!」 「わんわん!」 尻尾をぐるぐる振り回しながら飛びついてきたシーゲルを思い切り撫で回す。ちなみにシーゲルはこの犬の名前だ。命名者は俺だが、いいネーミングセンスだろ? 「さて、着替えてくるからまた後でな。」 名残惜しげに見つめてくるシーゲルを抱き締めたい衝動をぐっとこらえ、二階の自室に向かう。
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