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……
やばいやばいやばいっ! ……もしかしたら、かなりやばいかもしれないっ。
私は、もしかしたら変質者だと認識されてしまっているかもしれないっ。
密かに、ただ和みの対象として密かに密かに見つめていたその視線は、実はあけすけで、気持ち悪くて、いやらしかったのかもしれない。
だから、この人は気づいて。いざというときに通報するために名前を覚えられてて……
「――名札」
「っ?」
「スーパーで、名札してるでしょう。僕、なんだかそういうの見てしまうんだよね。気持ち悪かったら謝ります」
私じゃなくて自分が気持ち悪いのだ、と言われてしまった。
「あっ、いいえっ、そういう意味で言葉に詰まったんじゃなくって……」
「そうですか? なら良かったです」
――あ。言葉が、また離れた。
何故か寂しく感じてしまったことと、私よりも申し訳なさそうな表情をするこの人に、あまり嘘はつきたくないなと思った。
「――バイト先の常連様を、朝、駅でいつも見かけるなあって……ガン見し過ぎて、名前覚えられてたのかって、ちょっと後ろ暗かったんです」
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