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「属性だってわけのわからねぇ金色だ。さあ、どうする?お二方。俺を殺す?捨てる?監禁する?人形にする?」
ふたりは動揺していた。ユウが言っていたとおり、魔盲がいると周りの貴族に知られると笑い者にされ、追放される。そうすると次期当主のもう一人の娘サキまで影響がでてしまう。
「なにを、言っているのユウ…」
「この結果を学校に提出するわけにはいかねぇよなぁ…うーん。」
口を閉じたまま考え込む父親。
驚愕の顔が張りついた母親。
下を向くサキ。
ニタリ、と笑うユウ。
ふと、父親は顔を上げて口を開いた。
「家を、出てもらう。」
ユウは満面の歪んだ笑みを浮かべた。
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