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「…よかったぁ、間に合った!」
私は時間内に、
ちゃんと駅につくことができた。
多少は疲れてしまったが…まぁ、あまり問題はない。
「ドアが閉まります、ご注意ください」
「ふぃー…」
電車に乗り込むと同時に、安堵のため息をつく。
…それにしても、電車内は人でいっぱいだ。
ちょっと息苦しいかもしれない。
まぁ、それはおいといて。
私がこれから通う高校は、県内の私立の上位校だ。
よくもまぁ、私なんかのレベルの子が入れたもんだ。
奇跡か何かかもしれない。
私は、小さい頃から歌うことが大好きで、どこに行っても唄っていたのを今でも覚えている。
だから、この高校に通うことは、私の小さい頃からの憧れでもあった。
なにせ…。
軽音楽部でボーカルになると、文化祭などのあらゆる場面で、大勢の前で歌うことができるからだ。
それが、叶ったのだ。これほどまでに嬉しいことはない。
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