出会い

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*** 「…よかったぁ、間に合った!」 私は時間内に、 ちゃんと駅につくことができた。 多少は疲れてしまったが…まぁ、あまり問題はない。 「ドアが閉まります、ご注意ください」 「ふぃー…」 電車に乗り込むと同時に、安堵のため息をつく。 …それにしても、電車内は人でいっぱいだ。 ちょっと息苦しいかもしれない。 まぁ、それはおいといて。 私がこれから通う高校は、県内の私立の上位校だ。 よくもまぁ、私なんかのレベルの子が入れたもんだ。 奇跡か何かかもしれない。 私は、小さい頃から歌うことが大好きで、どこに行っても唄っていたのを今でも覚えている。 だから、この高校に通うことは、私の小さい頃からの憧れでもあった。 なにせ…。 軽音楽部でボーカルになると、文化祭などのあらゆる場面で、大勢の前で歌うことができるからだ。 それが、叶ったのだ。これほどまでに嬉しいことはない。
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