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「ええっと…私のクラスは……」
数多くの名前があるこのクラス分け表から、自分の名前を探す。
これは案外大変だ。
「ん~、どこだー?」
どこを探しても、自分の名前が見当たらない。
「あ」
ふと声がしたほうへと視線を向ける。
…誰の声?
どこかで聞いたことあるような…?
「あーっ!」
視線を向けた先には、自分の知り合いがいた。
「さっきぶりだね」
「さっきぶりですっ」
「先程は、本当にありがとうございました!」
「いえいえー」
ものすごい笑顔だ。
……見とれるほどに。
「あ、君。名前は?」
「如月みつるです!」
「えっと…如月……」
そう言って彼は、私の名前を何回も繰り返していた。
彼の視線の先には、クラス分け表があった。
「お。俺と同じクラスじゃん! よろしくね」
「え?」
「1年D組」
そう言われて、1年D組と書かれている部分に目を向ける。
「あ……」
「でしょ?」
自分でも見つからなかった私の名前が、そこにはしっかりと記されていた。
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