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辺りは真っ暗で足をくじいてしまいそうだ。
「おい!こんな所にまで来て何の仕事なんだよ!!」
「……ふふふ…、ククク…。アナタがアレを隠した。その場所を教えていただきたい。」
「はぁ?アレ?」
「そうですアレです。早く隠した場所を教えてください。」
「アレってなんだよ。」
(ん?アレ?。そう言えば今朝、変な服装の奴にも『早くアレを渡すのじゃ!!』とか『どこに隠したのじゃ!!』とか言ってたな。)
「俺、何も隠してねぇよ。」
「言わない気ですか。やむを得ないですね…。」
「だから何も隠してねぇって…。」
するとローブの中からアタッシュケースを出した。
「さっきアナタは幽霊などを信じないと言っていましたが、今から目にも恐ろしい生き物を見る事になるでしょう。」
(なに言ってんだ?)
「来なさい!!ド・グラングゴート!!」
そのかけ声と共にアタッシュケースが開いた。
中から急激な煙りで視界はすぐに見えなくなった。
「うおっ!な、なんだこの煙りゃ!!ゲホっゲホっ!!」
「何しやがった!!ゴエヘホゥっ!!」
俺はそれでもローブ男を見続けた。
煙が少し消えてきた。
(アイツはどうなった!?)
「………」
「ゲホっゲホっゲホっ…。何でこんな煙が出るんですかねぇ。」
「いつもは少量の煙なはずのに」
「ハッ!!。これはこれは大変な事になりましたねぇ…。」
「何が大変なんだ?」
「これはこれは…、ははっランク間違えちゃいましたねぇ。」
そして完全に煙が晴れる。
すると白いローブの男の右斜め前に一軒家ぐらいの大きさの怪物が見えた。
「………」
俺は信じれないと思い、驚愕する。
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